長尺物とは何か?定義や運搬方法、最適な荷役方法を解説します

公開日:2023/11/24

長尺物の運搬や荷扱いには、様々な注意点があります。2メートル以上の長さを持つ貨物を運び、安全かつ効率的に扱うためには、正しい知識が欠かせません。本記事では、長尺物についての基本的な情報から、運搬方法、固縛技術、保管のポイントまで詳しく解説していきます。

長尺物とは?

長尺物とは「2m」を超える貨物のことを言います。
「長物(ながもの)」ともよばれており、長さが10mを超えるものもあります。

長尺物の種類

長尺物には木材や鋼材などさまざまな種類があります。家を建築するときに使う木材などは、定尺材といい長さ3m~4mに切って売られることが多いです。

長尺物の運搬方法とは?

長尺物を運搬する際には、適切に固縛を行って運搬することが重要です。
固縛の方法は以下になります。

ロープでの固縛

軽トラックなどで運搬する際には、比較的簡単にできるロープでの固縛方法が使用されます。
隙間を作らないようにしながら、重いものから順に積み上げていき運転のしやすさと荷物の横滑りを防止することが重要になります。

スタンション(転落防止器具)

長尺物を運搬する際に使われる固縛機器の一つであり、荷台に取り付けた荷崩れ防止用の支柱のことです。これによって木材などの積荷が落下しないように支えながら運搬できます。

キャリアを使用した固縛

ロープで固縛をする際にキャリアを使用することでより安定した固縛を行うことができるようになります。

長尺物を運搬する際の注意点とは?

長尺物を運搬する際の注意点についていくつかご紹介をします。

荷崩れによる事故に気を付ける

長尺物の固縛が甘いと、輸送中に荷物のバランスが悪くなり、固定されていた荷物が崩れることがあります。この状況は「荷崩れ」と呼ばれ、積み荷が落下し破損、他の車両にぶつかるなどの重大事故につながる可能性があります。

転落しないように固縛をしっかりと行う

荷台に載せた長尺物をしっかり固縛しないと、滑ったり崩れたりして落下する危険があります。特に4mを超える長尺物を運搬する際は、転落のリスクに留意する必要があります。

重心が偏らないようにする

長尺物を複数個積むと、重心が偏りやすくなります。前方・後方・左右に荷物を偏って積み込まないように気を付ける必要があります。

長尺物の保管方法とは?注意点やポイントを紹介

長尺物の保管方法には、長尺物保管棚やバーラックなどの専用の保管設備を使用する方法があります。これらの設備は、長尺物を省スペースで保管し、荷痛みを防ぎ、入出庫をスムーズに行うことができます。
また、専用の保管設備を使用することで、効率的な保管・入出庫作業を実現できるというメリットがあります。
さらに詳しく知りたい人は下記の記事を参照してください。

参照記事:長尺物は保管棚で管理する! ラックの選び方や保管の注意点も解説

長尺物のクレーンでの吊り方とは?その方法を解説します

長尺物をクレーンで安全に吊り上げる方法として、玉掛けと呼ばれる方法を行います。玉掛けには、目掛け、あだ巻き掛け、くくり吊りなどの方法があります。
この中でも特に長尺物には、荷物にスリングを1回巻き付けて吊るす、あだ巻き掛けが最適です。内側に引き寄せようとする力を防止できるため、長尺物の荷物に適しています。
さらに詳しい吊り方について知りたい方は下記の記事を参照してください。

参照記事:長尺物を安全に持ち上げる玉掛けは? 適切な方法と注意点を解説

まとめ

長尺物とは、先述した通り「2m」を超える貨物のことをいい、その扱いには様々な注意点やポイントがあります。特に、運搬の際には大きな事故を防ぐためにもより一層注意が必要になります。
また、適切な保管を行うためにも、安全に配慮した専用設備を使用して適切に管理を行っていく必要があります。
もし長尺物についてお困りのことがございましたら、私たちウチダフレイト株式会社に相談頂ければ最適な物流の御提案をお約束致します。

ウチダフレイト株式会社
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