天井クレーンの免許とは?種類・合格率・費用・教習所での取得方法など

「天井クレーンの運転に必要な免許は?」「技能講習や特別教育との違いを整理したい」という方のため、免許の区分や選び方をわかりやすくまとめました。また天井クレーンの免許取得に関する合格率や費用、教習所での取得方法も解説します。状況に合わせた適切な免許を取得するために、お役立てください。
本記事の概要
- 天井クレーンの免許と資格(技能講習など)の違い
- 3種類の免許の特徴と合格率・費用の目安
- 教習所を利用した免許取得の流れ
天井クレーンの運転に必要な免許とは、吊り上げ荷重5トン以上のクレーンを操作するための国家資格のことです。業務でクレーンを操作する方にとって、「免許」と「資格」(技能講習・特別教育)の違いや、どの資格を選ぶべきかは複雑でわかりにくい部分です。業務に合う免許・資格を取得するため、本記事をご覧ください。
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天井クレーン免許と資格の違いとは?

天井クレーン免許と資格の違いは、運転できるクレーンの規模(吊り上げ荷重)や操作方法の範囲にあります。どちらが必要かは、扱う天井クレーンの種類や現場の作業内容によって決まります。
天井クレーンの免許が必要な人と資格で十分な人について、以下にまとめました。
- 免許が必要な人:運転席に乗るタイプや、吊り上げ荷重5トン以上のすべてのクレーンを操作したい人
- 資格(講習)で十分な人:吊り上げ荷重5トン未満のクレーンや、床上でボタン操作だけをする人
クレーンの大きさや、運転席に乗るか床上で操作するかによって、求められる知識と安全確保のレベルは異なります。そのため業務に合わせた、適切な免許・資格を選ぶことが重要です。「技能講習」や「特別教育」の資格で十分な場合は、以下の記事で詳細を解説していますのでご覧ください。
天井クレーン免許の種類と特徴とは?
天井クレーン免許の種類は、「限定なし」「クレーン限定」「床上運転式限定」の3種類です。運転できるクレーンの範囲によって免許が分かれており、自身の業務に合った種類を取得する必要があります。
天井クレーンに関する免許の違いは、以下の表をご覧ください。
| 免許の種類 | 運転可能なクレーン |
| クレーン・デリック運転士免許(限定なし) | すべてのクレーンとデリック |
| クレーン・デリック運転士免許(クレーン限定) | デリックを除くすべてのクレーン |
| クレーン・デリック運転士免許(床上運転式限定) | 床上運転式など特定のクレーン |
ここからは、上記3つの「天井クレーンに関する免許」について解説していきます。
クレーン・デリック運転士免許(限定なし)
クレーン・デリック運転士免許(限定なし)とは、移動式クレーン以外のクレーンとデリックを操作できる最上位の免許です。デリックとは、原動機付きウインチからケーブルを介し、ブームを操作する装置のことです。
クレーン・デリック運転士免許(限定なし)を取得するとデリックの運転も可能になるため、3種類の中で最も広い作業に携われます。
クレーン・デリック運転士免許(クレーン限定)
クレーン・デリック運転士免許(クレーン限定)とは、デリック以外のクレーン(吊り上げ荷重5トン以上を含む)を運転できる免許です。デリックを扱う機会がない一般的な工場や倉庫では、クレーン・デリック運転士免許(クレーン限定)が取得されやすいです。
クレーン・デリック運転士免許(床上運転式限定)
クレーン・デリック運転士免許(床上運転式限定)とは、以下のような吊り上げ荷重5トン以上の床上運転式クレーンなどに限定された運転が認められる免許です。
- 床上運転式クレーン
- 床上操作式クレーン
- つり上げ荷重5トン未満のクレーン※移動式クレーンを除く
床上運転式クレーンとは、運転者が床上で操作しながら荷と一緒に移動するタイプのクレーンのことです。
天井クレーン免許の合格率と難易度とは?

天井クレーン免許の合格率は、学科試験で約49〜67%、実技試験で約41〜49%です。データによると、「クレーン限定」の合格率は学科試験57.3%、実技試験48.8%です。「限定なし」の実技試験は40.5%とさらに難易度が上がります。
実技試験は半数以上が不合格となる難関であるため、教習所で「クレーン・デリック運転実技教習」を受講し、実技免除の仕組みを活用するなどの対策を講じることをおすすめします。
天井クレーン免許の費用はいくら?
天井クレーン免許の試験手数料(安全衛生技術試験協会)は、以下の通りです。
| 試験種別 | 試験手数料 |
| 学科試験 | 8,800円 |
| 実技試験 | 14,000円 |
実技試験の免除に繋がる教習所を利用する場合、費用は約10万円〜15万円かかるため、総額は試験のみの場合より高くなります。
※出典:
すでに移動式クレーン運転士免許などを所持している場合は一部科目が免除され費用が抑えられるケースがあります。昼間・夜間コースの選択によっても費用が変動するため、受講前に各教習所の料金体系を確認することが重要です。
天井クレーン免許を教習所で取得する際の流れとは?
天井クレーン免許を教習所で取得する際の流れは、以下の5ステップです。
- 1.教習所への入校
- 2.学科・実技教習の修了
- 3.実技試験
- 4.学科試験
- 5.免許証交付
教習所で実技教習を修了すると実技試験が免除されます。独学で実技試験に臨むよりも天井クレーンの免許教習所を利用する方が、合格率を高めやすいと考えられます。
天井クレーン免許に関するよくある質問
天井クレーン免許に関するよくある質問として、免許取得にかかる日数や、無資格運転の可否についての疑問が挙げられます。以下の質問と回答で、それぞれの詳細を確認しておきましょう。
天井クレーンの免許は何日で取れますか?
天井クレーンの免許は、数週間〜1ヶ月程度で免許を取得できます。試験の受験日は事前に確認し、早めに申し込むことが重要です。
具体的には、天井クレーンの免許教習所を利用する場合、最短で5日〜1週間程度※で実技教習を修了できます。その後、安全衛生技術センターでの学科試験の受験日程を合わせると、全体では数週間〜1ヶ月程度での免許取得が可能となります。
天井クレーン免許の再発行はどうすればいいですか?
天井クレーンの免許を再発行してもらうための手続きは、以下の通りです。
- 1.所定の再交付申請書に必要事項を記入する
- 2.必要書類・再発行手数料などを添えて、提出する
再発行の依頼先によって手続き方法が異なる可能性があるため、予め申請方法を確認することをおすすめします。
まとめ
天井クレーンの免許は3種類あり、業務内容によって必要な免許が異なります。そのため状況に合う適切な免許を取得することが大切です。予め天井クレーン免許の合格率や難易度、取得の流れなどを確認しておくと、よりスムーズに取得できるでしょう。
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